目立たたない矯正装置が登場し、大人になってから矯正治療を受ける人が増えています。
歯並びを美しく整えるためには、矯正歯科で治療を受けます。
矯正治療には様々なメリットがあり、気になる見た目の問題が解消します。
歯列が整うと口を大きく開けて笑えるようになり、他人とのコミュニケーションにも良い影響を与えます。
歯並びが悪いと細かい部分に歯ブラシが届きにくいため、汚れが残りやすく歯周病や虫歯の原因になります。
若い世代でも歯周病や虫歯で歯を失う人が増えている
日本では、若い世代でも歯周病や虫歯で歯を失う人が増えています。
虫歯は細菌や糖質、歯質の条件が重なると発生します。
虫歯菌は砂糖などの糖質から水に溶けにくい物質を作り、歯の表面に付きます。
粘着性が強い物質に多くの細菌が付いて塊になったものが、歯垢と呼ばれています。
歯垢の中で細菌が増殖して酸を作ると、エナメル質の表面から酸の影響でリンやカルシウムが溶けて虫歯になります。
発生する場所や進行の程度により症状が異なり、初期はエナメル質のミネラル成分が溶け始めます。
初期の状態で発見できれば穴が開く前に治せますが、気付かない人も多いです。
放置していると徐々に脱灰が進み、エナメル質に穴が開きます。
症状が進んで歯髄神経に到達し、激しい痛みが出てから歯科医院を訪れる人もいます。
象牙質やセメント質が露出すると虫歯になりやすいため、早めの治療が必要です。
歯周病は痛みがなく症状が進み、治療をしないと歯が動揺して最終的には歯が抜け落ちます。
小学生でも歯周病になる
大人の多くが歯周病の悩みを抱えていますが、小学生でも歯周病になります。
歯周病の原因は歯垢で、歯周病菌は酸素の少ない場所を好みます。
歯垢を放置すると唾液の中のカルシウムが歯石になり、歯周病の悪化に繋がります。
歯並びが悪くて細かい部分を丁寧に磨けないと、歯周病や虫歯を引き起こします。
生活習慣の見直しも大切で、口腔内環境を整えるだけでなく生活習慣からリスクを減らして健康状態を整えます。
喫煙には様々なリスクがあり、タバコに含まれているニコチンは血管を収縮させます。
血管が収縮すると歯茎の血行不良を招き、タバコのニコチンが酸素欠乏の原因になります。
組織の栄養が不足すると抵抗力が低下し、症状の悪化に繋がります。
歯周炎は進行状態によって軽度と中度、重度に分けられています。
軽度の状態で歯科医院で治療を受け予防を徹底すれば、早い回復に繋がります。
自宅では丁寧な歯磨きを心がけ、食事の後には必ず歯を磨いて汚れを落とします。
自宅のケアでは落ちない頑固な汚れは、歯科医院でクリーニングを受けると除去できます。
1年に2回は定期健診を受け口腔内の状態を調べてもらう
1年に2回は定期健診を受け、口腔内の状態を調べてもらって歯石を除去します。
虫歯や歯周病を治しても歯並びが悪くて歯磨きが不十分だと、再発のリスクが高くなります。
歯科医院では様々な治療を行っていますが、歯並びを整えたい場合は矯正歯科に通います。
矯正歯科で矯正治療を受けると、様々なメリットがあります。
成長期の子供で奥歯に問題がある場合は、適切な矯正装置を使って上下の奥歯を動かし正しい噛み合せを実現します。
顎の大きさに問題がある場合は、口腔外科医と協力して骨の手術を行う可能性があります。
骨格に問題がある場合は、成長期間中に顎の成長を管理します。
上下が上手く咬み合わない場合は、悪い部位だけを早期に治療するケースもあります。
永久歯が全て揃ったら、器具を全ての永久歯に付けて矯正治療を行います。
矯正歯科では、カウンセリングの後に患者に適した矯正装置を使って歯列を矯正します。
治療の前に口腔内検査や顎のプロポーション検査、咬合機能の検査を行います。
子供の矯正は成長を利用しやすいメリットがある
頭部X線規格写真の撮影は、顎顔面の成長方向や成長バランスを把握するために不可欠です。
矯正歯科では模型分析や頭部X線規格写真の分析を行い、治療方針を決定します。
患者に治療計画や費用について説明し、納得できたら矯正治療を始めます。
子供の場合は、早く治療を始めても成長が止まって咬み合わせが安定するまで管理を続けます。
子供の矯正は成長を利用しやすいメリットがあり、欠損した歯も少ないので選択肢に幅があります。
成長に伴い環境が変化するため、治療に対するモチベーションの維持が大切です。
大人になってから矯正治療を始める場合は、本人の意志により治療するので協力を得やすくなります。
仕事を持っていて目立たない矯正装置を探している場合は、マウスピース矯正も選択肢に入ります。
マウスピース矯正は従来のワイヤー式矯正とは異なり、装置を取り外せます。
治療前と同じように普通に食事ができ、食後の歯磨きも楽です。
細かい部分まで丁寧に歯を磨けるため、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
まとめ
透明で目立たないマウスピース型の矯正装置を使うため、仕事を続けながら矯正治療を受けられます。
医療用のプラスチック装置なので、金属アレルギーの心配もないです。
成人は何歳でも治療を受けられ、心配な点があれば治療前に相談できます。