東京の港区芝に本社を構える株式会社アトックスは、1980年に設立された企業で、株式会社ながらも非上場で経営を行っているのが特徴です。
主力事業は原子力発電所保守管理、放射性同位体関連業務と特殊で従業員数は1,600名以上にものぼります。
売上高は250億円を超えていますから、専門性が高くて高額なサービスを提供している企業だと分かります。
株式会社アトックスの沿革
元々は1967年に設置された、株式会社ビル代行の原子力関連部門がルーツで、1980年の分社化に合わせて株式会社原子力代行が設立されました。
現在の商号になったのは1993年のことで、1996年に本社を東京の中央区新富に移転、2014年に現在の港区芝に移転しています。
株式会社アトックスは原子力関連施設の各種事業を始めとして、放射性同位体のRIや放射線医学事業の関連事業、福島復興事業を中心に展開中です。
主力サービスは環境測定や放射性物質の除去、放射線管理に機器の販売や保守とビルメンテナンスの総合サービスです。
このように、原子力関連の施設や設備に精通していますから、業務が特殊なだけでなく独自の経験やノウハウを豊富に持ちます。
つまり他社が簡単に真似できる業務ではなく、特殊性や独自性を活かしたサービス提供が行えることを意味します。
真似できないからこその安定した売上や経営ですが、しかし実績だけで信頼がなければ成り立たないのも確かです。
原子力発電関連事業
株式会社アトックスは信頼の獲得と維持に努めている企業なので、企業イメージが固まっていますし、一般にはあまり知られていなくても原子力業界では特に有名です。
原子力発電関連事業では設備運転・保守から清掃・ランドリー業務、設備・プラント工事まで手掛けています。
工事や除染はお手の物ですし、放射線管理と放射性廃棄物の処理、廃炉工事までもできるほどです。
ここまで一手に引き受けるとなれば、原子力発電所とそれを運営する企業にとっては心強く、頼りになる存在として期待が掛かるのも頷けます。
一方では原子燃料サイクル関連事業、ウラン濃縮施設や再処理施設のメンテナンスと、放射性廃棄物埋設施設や中間貯蔵施設の維持管理にも精通します。
これは原子力発電所の維持や廃炉だけでなく、原子燃料の活用に関わる施設のサポートも行えることを表しています。
福島復興事業
福島復興事業においては廃炉と設備工事、環境施設関連の事業や地域復興に力が入ります。
原子力に関わる企業として、株式会社アトックスの誠意ある姿勢が見られる事業ですから、今後も期待が集まったり注目されるでしょう。
RI・ライフサイエンス事業
RI・ライフサイエンス事業は、放射線を有効活用する為の取り組みで、RI研究施設支援や核医学医療関連事業を含みます。
原子力発電事業で培ってきた放射性物質除去、放射線管理や環境測定の技術を活かし、並行して放射線管理手帳発行業務や放射線教育にも取り組みを見せます。
発電所の近くに事業所を設置して、設備の維持や管理に貢献している
原子力や放射性物質というと、目に見えなくて得体の知れない部分がありますが、株式会社アトックスはそれと向き合い安全や安心を実現すべく奮闘しています。
全国にある原子力発電所に対応する為に、発電所の近くに事業所を設置して、設備の維持や管理に貢献しているのも魅力です。
もし株式会社アトックスのような存在がなかったら、そう考えると原子力発電所は誰が維持するのか、そういう疑問が生じるはずです。
誰もが安心して生活できたり、原子力発電の恩恵を享受できているのは、こうした施設や設備と向き合い取り組んでいる企業が存在するおかげです。
事業所は東京の港区芝の本社を中心に、千葉の技術開発センターや福島の技能訓練センター、北は札幌から南は福岡までの事務所も含めて広がっています。
全国各地に営業所や事業所があるわけですから、身近な場所に相談できる相手や頼りになる専門的な企業があることになります。
株式会社アトックスは年収や福利厚生も良好
社員は人々の生活を支える社会貢献を感じながら仕事ができますし、安定性に加えて将来性もある企業ですから、長く働き貢献することが可能です。
年収や福利厚生も良好ですし、活気ある風土や若手が活躍できる雰囲気、挑戦の余地や成果が評価される仕組みなど、満足度の高い働き方ができます。
土日祝日にしっかりと休むことができたり、リモートワーク対応で社員の健康に配慮が見られるなど、いわゆるホワイト企業に分類できるでしょう。
副業に関する制限や繁忙期はありますが、総じて無理なく働くことができたり、実績を積み上げてキャリアアップを望めるのは間違いないです。
原子力関連事業で社会に貢献しつつ、社員とその家族の生活も守っている企業ですから、日本にとってなくてはならない存在だといえます。
まとめ
事業が事業なので、世間のイメージはまた違う部分もあるでしょうが、重要性や替えのきかない企業なのは紛れもない事実です。
これからも原子力発電所がある限り存続する企業ですし、今まで培ってきた技術やノウハウを惜しむことなく、安全な原子力活用の為に社会に貢献することが期待されます。
