「外壁塗装の役割について知りたい」
「築年数が古くなってきたので外壁塗装を考えている」
「外壁塗装にかかる費用について知りたい」
外壁塗装について誤解している人が多く見受けられます。
家を建てた後は、自然と剥がれ落ちるまで塗り替える必要がないと考えがちです。
ところが、一見しただけでは分かりにくいですが、外壁から塗装が浮かび上がっていることも珍しくありません。
最初は密着した状態でも、時間の経過とともに剥離していくことは多いです。
最初はわずかに浮いているだけでも、そこに雨水などが入ることで広がっていくケースもよくあります。
気付いたときには、剥離の範囲が広大になっており、大きな損害につながることもあるのです。
そう聞かされると、その時点で塗装し直せばよいと楽観視する人もいます。
たしかに、そうするしか他に手はありませんが、塗り直しだけで済まなことも事実です。
なぜなら、外壁の素材自体が劣化しているので、そちらの修繕も必要になるからです。
これを防ぐには、最も重大な誤解を正さなければなりません。
外壁塗装の役割は見た目の改善だけではない
その核心となるのは、外壁塗装の役割が見た目の改善だけではないことです。
塗り直しによって外観が良くなることは間違いありません。
まるで新築のようにリフレッシュできることも多いでしょう。
同じ構造の住まいでも、塗装のカラーを変えるだけで、まるで別物に見えることも少なくありません。
たとえば、ホワイトだった塗装をブラックに変えれば、全体が引き締まって高級感が漂うようになるでしょう。
ブラックからイエローに変更すれば、それまでよりカジュアルな感じが一気に増します。
他にもいろいろなパターンがありますが、どれも視覚的に大きなインパクトをもたらします。
これがメリットであることは事実ですが、それに意識を奪われがちなことに注意がしなければなりません。
色による印象の変化は、あくまでもメリットの一つに過ぎないということです。
外壁塗装の包括的な役割
外壁塗装の包括的な役割として、いろいろな事象や物質から外壁を守ることが挙げられます。
塗装は木材などと比べて厚みがとても薄いです。
そのため、保護するという概念に繋がりにくくなっています。
しかし、実際にはいろいろな成分が用いられており、塗装のイメージからかけ離れた防御機能を有するタイプもあるのです。
最も分かりやすいのはUVカットであり、外壁の耐久度を大きく高めることに貢献しています。
立地にもよりますが、たいていの住宅は毎日日光を浴びています。
紫外線には分解作用があるので、それによって老朽化が進むことを避けられません。
言い換えると、日光の照射を抑制できれば、外壁は長持ちしやすくなるというわけです。
それが可能な成分が含まれている塗料を塗れば、屋根が吸収する紫外線をある程度は防げるようになります。
もちろん完全に遮断するのは困難ですが、直射を受ける場合よりはるかに耐久性が上がります。
防水性能を重視する塗料も人気
防水性能を重視する塗料も人気があり、これも住まいを長持ちさせたいケースでは不可欠です。
日本の家屋は木材工法が一般的なので、雨水は劣化に直結する大きな脅威です。
カビの発生や木の腐食が進みやすく、場合によってはわずか数年で酷い有様になってしまいます。
こういった状況を未然に防ぐには、水が入り込むルートを減らすことが不可欠です。
とはいえ、どれだけ木材を密着させても、その隙間から水は入り込んでしまいます。
そこでポイントになるのが外壁塗装であり、ぴったりとコーティングすることで浸水をかなり防げるようになります。
数日に1回の頻度で雨が降る場合、10年の間に受けるダメージに顕著な違いが現れます。
このように外壁塗装には多様な役割があることを覚えておきましょう。
ただし、それらを塗ったからといって、効果が永続的に続くわけではありません。
大まかな目安は10年
塗料自体も劣化していき、それに応じて機能も低くなっていきます。
紫外線を防ぎにくくなったり、雨水の浸入を許したりする事態になるでしょう。
したがって、そうなる前に塗り直すことを想定し、事前にスケジュールを組まなければなりません。
大まかな目安は10年ですが、環境などの要因によってこの年数は前後します。
5年しかもたないケースもあれば、15年ほど維持できるケースもあるのです。
それゆえ、塗料のスペックを十分に把握したうえで使うことが欠かせません。
どのような機能を望んでいるのか明確にしたうえで、それを満たせるタイプを使用しましょう。
なお、外壁塗装は専門階に依頼したほうが安心です。
ホームセンターにも塗料は売っていますが、それを自分で塗ることは容易ではありません。
もちろん全体に不可能というわけではありませんが、高所での作業は危険を伴うことも多いです。
また、外壁に定着させる方法を知らず、わずか1年ほどで浮いてしまうこともあるでしょう。
まとめ
そういったリスクを踏まえると、依頼料がかかってもプロに任せたほうが得策です。
トータルで発生するコストを抑えることにも繋がります。
数社を相手に見積もりをとって、その内訳をチェックしたうえでどこに頼むか決めましょう。