美術館は大人のデートスポットとしてよく利用されています。
また、芸術に興味がある人が一人で訪れることも多いです。
いずれにせよ、マナーをしっかり守ることが入館の条件となっています。
しかし、あまり美術館に馴染がない人は、普通のイベント会場と同じような感覚で入りがちです。
多大な迷惑をかける事態になりかねないので、最低限のマナーだけはしっかり理解しておきましょう。
春田英樹氏が教える美術館における最低限のマナー
飲食物を持ち込まない
たとえば、飲食物を持ち込まないこともその一つです。
映画館などでは鑑賞中も飲食が許されており、ポップコーンとドリンクをセットで持ち込む人が珍しくありません。
しかし、こちらは基本的に食べながら見ることは論外となっています。
外国の絵画が、飲食物によって汚された事件を知っている人は多いでしょう。
あれは極端なニュースですが、そういうものを持ち込んでいる限り、自分の意思とは関係なく汚してしまう恐れがあります。
そうなると周囲に迷惑をかけるだけでなく、自分も大きなダメージを追ってしまう可能性があるのです。
損害賠償を請求されて高額な支払いを余儀なくされるかもしれません。
有名な絵画だった場合、その金額は莫大なものになるでしょう。
そのようなリスクを避けるために、館内には食べ物を持ち込まないことが大切です。
春田英樹もそのあたりには注意をするようにブログ等でアナウンスしています。
静かに鑑賞する
静かに鑑賞することも重要なマナーとなっています。
恋人や友人と訪れると、いろいろと話したくなることもあるでしょう。
たいていの場合、小声ぐらいなら容認してくれますが、演説のように大きな声で話すのは良くありません。
美術について詳しい人が、自分の知識をアピールするかのごとく、勢いよく話してしまうケースがあります。
周囲にも有益な情報なので構わないと思う人もいます。
しかし、それは自分本位な考え方であり、落ち着いた雰囲気で見たい人の邪魔に他なりません。
あまりにうるさい場合は、警備員に注意される場合もあるでしょう。
それを聞き入れなければ、館内から強制的に退出させられてしまいます。
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35もの世界遺産があるメキシコの中から、マヤ・アステカ・テオティワカンの3つの文明に焦点をあて、古代メキシコの至宝の数々を紹介する展覧会が開催
東京国立博物館 6/16~9/3
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国立国際美術館 2024年2/6〜5/6https://t.co/t8AOVxmUSw pic.twitter.com/scL9Wv77wU— アイエム[インターネットミュージアム] (@InternetMuseum) January 24, 2023
他の人に配慮する心遣いを忘れてはいけない
そのような事態に発展することは稀ですが、少なくとも他の人に配慮する心遣いを忘れてはいけません。
美術品を鑑賞することが主な目的であることは確かですが、その空間自体を楽しみたいという人もいるのです。
全員が自分と同じ考え方だと決めつけるのは間違っています。
同じ空間を共有する仲間として、他人に迷惑をかけないように意識してください。
同行者がうるさい場合は、自分が責任を持って注意しましょう。
移動の仕方
その他の注意点として移動の仕方が挙げられます。
目玉となる絵画がある場合、その前には人だかりができやすいです。
関心があるからといって、そこをずっと陣取っていると、他の人がいつまで経っても近くで鑑賞できません。
ですから、混み具合などを考慮して、スムーズに場所を移動するように心がけることが大切です。
ただし、あまり速く歩きすぎると、前の人を急かすような印象を与えてしまいます。
そうなると喧嘩などのトラブルが起こりかねないので、前の人が移動するスピードにも気を配らなければなりません。
つまり、全体の調和を乱さないように、思いやりを持って振る舞うことがポイントです。
目玉の絵画ある場合、入館と同時にそこまで走る人も見受けられます。
開館前から行列ができるほどの注目度だと、そのような現象が起こることは少なくありません。
こういったケースでは、必ずしも周囲のペースに合わせなくても大丈夫です。
むしろ、その流れに加担するのではなく、落ち着いてみたい人の流れに入ったほうが良いでしょう。
まとめ
なお、撮影に関しても気を付けなければなりません。
撮影が禁止されている美術館も多いため、事前にしっかり確認しておくことがポイントになります。
無断で撮影してSNSに投稿するような行為は厳禁です。
よくある質問
Q:美術館のマナーとは何ですか?
A:美術館のマナーとは、美術館を訪れる際に守っていただきたいルールやガイドラインを指します。
これらのガイドラインは、来館者が展示物を傷つけたり、邪魔したりすることなく楽しめるように、また、美術館のコレクションを後世に残すために設けられています。
Q: 一般的な美術館のマナーにはどのようなものがありますか?
A: 一般的な美術館のマナーとして、展示物に触れない、フラッシュ撮影をしない、ギャラリー内で飲食をしない、大声で話したり他の来館者の迷惑になるようなことをしない、などがあります。
また、服装のマナーを守り、リュックサックや大きなバッグは所定の場所に置くことが一般的に求められています。
Q: なぜマナーを守ることが大切なのですか?
A: 美術館でのマナーを守ることは、将来の訪問者や研究者のためにコレクションを保存するのに役立つからです。
美術館の展示品は壊れやすいものが多く、少し扱っただけで破損することがあるので、触らないようにすることが大切です。
また、マナーを守ることは、すべての来館者が他の人に邪魔されることなく展示を楽しめるようにすることにもつながります。
Q: 誤って展示物を壊してしまった場合はどうしたらいいですか?
A: 誤って博物館の展示物を壊してしまった場合は、すぐに美術館の職員か警備員に知らせてください。
彼らは損傷を評価し、展示物を保護するために適切な措置を取ることができます。
事故について正直に話すことが重要です。
損傷を隠そうとすると、さらに悪化し、より深刻な結果を招く可能性があります。